匠ブログ

輸入住宅

弊社は、「輸入住宅」を取り扱っています。この「輸入住宅」という言葉ですが、恐らく皆さんがイメージしている意味とは少し異なるだろうということをお話ししたいと思います。
一般的には、次の二つの条件を満たした家屋が「輸入住宅」として定義されています。

  1. 輸入構造材を使用した『木造枠組壁構法(2×4、2×6等)』を採用している。
  2. 建具や床材等の仕上げ材にも輸入建材を使用している。

そもそも「輸入住宅」とは、旧建設省(現国土交通省)が日米の貿易不均衡を、少しでも是正するために推奨してきた政策課題 の一つで、当初は補助金事業の一つでした。したがって本来は、「総建築費の一定割合以上を輸入建材が占める必要が有る。」といったような明確な規定が存在 したのですが、政府の後押しが無くなってからは、各規定も形骸化し、定義も曖昧になってしまいました。
しかし、弊社では当時からも別の意味として「輸入住宅」という言葉を使用してきました。それは構造や建材といったハード面での輸入だけではなく、設計やライフスタイルといったソフト面での輸入にこそこだわってきたからです。
例えば、建具や床材などの建材を全て輸入して建てた「書院造り」や「数寄屋造り」の家屋を、はたして輸入住宅と呼ぶことができるでしょうか? 使っている材料が全て外国産であっても、意匠が日本固有のものであれば、それは「日本建築」と呼ぶべきではないでしょうか?
また逆に、江戸末期から明治にかけて来日した多くの外国人のためにわが国で初めて「洋館」と呼ばれる建築様式が生まれましたが、これらは全て日本国内の 建材を利用して建築されています。中には在来の軸組構法により、大工達が古くから受け継いできた技法で建てたものまで有ります。材料も技術も日本固有のも のを使っているにもかかわらず、なぜ現存するこれらの「洋館」は、どれも異彩を放っているのでしょうか?
理由は、卓越したデザインの妙であると言えましょう。私たちは、明治建築(洋館)こそが「輸入住宅」の原点であると考えています。そして、材料レベルの 輸入にとどまるのではなく、これらの歴史的・文化的建造物と同様、意匠の審美性や住む人の快適性までをもそっくりそのまま「デザイン」として輸入した住宅 創造を目指しています。
弊社のモデルハウスへ是非お越しください。欧米人らが求める意匠性と快適性が、きっと実感できることと思います。そして、私たちがこだわっている「本物の輸入住宅」の概念も、きっと御理解いただけることと思います。
輸入住宅のことなら、VDHにお任せください。


デザイナー 小野清一郎 2013年9月1日 デザインについて一覧

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