2012年0月

意匠(デザイン)に関するお話

1.コンテンポラリー・スタイル(モダン・スタイル) モダンなデザインは、シンプルでありながらも機能美に満ちていて、とても清々しく気持ちのよいものです。でも一歩間違うと、非常な短命に陥り易い点に注意しなければなりません。 …続きを読む


隠蔽配管のお勧め

仕事柄、海外の建築家と会話する機会が多いのですが、 「なぜ日本の建築は、露出配管なのか?」 と質問されることがしばしばあります。 露出配管とは、建物の外壁に沿ってエアコン等の配管を、文字どおり露出した状態で設置することで…続きを読む


開口部の位置と大きさに関して(その1)

デザインをする際、私は開口部(扉や窓)の位置とサイズに非常にこだわります。そのため、間取りよりも、先ずはファサード(建物の正面)から必ずデザインしています。 仮に扉1枚と窓3枚を例にして比較してみましょう。下の例で最も美…続きを読む


開口部の位置と大きさに関して(その2)

前回、開口部の位置と大きさが建築物の資産価値に与える影響について言及しましたが、今回はさらに住宅街での近隣住区への影響について拡大して考えてみましょう。 次の図はそれぞれの家が無秩序な開口部で設計されています。 日本に住…続きを読む


扉の組合せ

扉には開き方により大きく分けて、『開き戸』と『引き戸』の2種類があります。 開き戸は、外開きか内開きか、取手が右にあるか左にあるかで、合計4通りの選択肢があります。 特殊な例を除き引き戸の方も、扉が外側にあるか内側にある…続きを読む


意匠・機能・性能

前号で『意匠・機能・性能』という言葉を用いました。建築だけでなく一般に生産品を評価するときの基準が、この3つの要素です。 意匠とは、いわゆるデザインのことですが、本来デザインとは、広義にはこれら3要素の全てを包括的に設計…続きを読む


天井高

最近の小型自動車は、背の高いものが多くなりました。特に軽自動車では、高さ方向に寸法が拡大されると、車内の広さが格段 に向上することが実感できます。しかし、人間の目は横に並んでいるので、視覚は本来、横方向に比べ縦方向には鈍…続きを読む


間取り

前回は、天井高が部屋の広さ感に及ぼす影響について述べましたが、部屋の面積自体も大切なのはいうまでもありません。アメリカのように土地が広く、建坪や延べ床面積に余裕があるわけではないので、狭小な立地条件でも、いかに各部屋を広…続きを読む


扉の高さ

h3>扉の高さ 室内の天井高について以前書きましたが、今月は扉の高さについてお伝えしたいと思います。私は従前より、現代の住宅には 3m以上の天井高が望ましい、という主張を繰り返してきました。そしてその天井高に見合う扉には…続きを読む


資産価値としての住宅

日本と欧米の住宅事情を比較すると、前者がスクラップ&ビルドを繰り返し、絶えず新築が求められるのに対し、後者では全く 逆で、古い建物ほどアンティークのように高い評価を受ける傾向にあります。アメリカでは、木造でも築50~60…続きを読む