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リノベーション実例報告シリーズ第1弾 その4
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年の弊社は、「半沢直樹」から「ドクターX大門未知子」まで、ドラマの撮影協力に大忙しでした。果たして今年はどんな年になりましょうか。皆様にも御多幸な一年であることをお祈りしております。
さて、昨年秋より連載している、築40年以上のマンションをリノベーションした実例報告の第4回目です。今回は、和室をベッドルームへ改造したいと思います。
まず、原状を御確認ください。いたって普通の典型的な六畳の和室ですね。
襖を開き戸へ、畳をフローリングへ、そして障子をルーバーの折れ戸へ変更します。これだけで随分印象が変わります。
ここで、私のコーディネイトの小技を、上の画像で解説させていただきます。
リビングルームとベッドルームでは、全く異なる壁紙を使用しています。リビングルームは二種類の色違いで織目の壁紙、それに対しベッドルールは柄物の壁 紙にボーダーを配しました。一見して縁の無い壁紙同士ですが、同系色が混じり合う様に選択しています。こうすることで、二つの部屋には連続性が生まれま す。
ちなみに、実例報告1で紹介した玄関ホールの壁紙をリビングルームの一部にもボーダーとして使うことで、両者の間にも連続性が生まれているため、このユニット全体に連続性が保たれるように配慮しています。
それから、もう一つのポイントがファブリックです。コンフォーター(掛け布団)の柄とベッドルームのボーダーの柄とさらにリビングルームのソファの柄の三 つのモチーフをどれも薔薇にすることで、これらの連続性も演出しています。こうして、壁紙とファブリックの連続性をクロスオーバーさせることで部屋と家具 類などのアイテム群を密に一体化させることが可能です。
最後に、和室の内部に参りましょう。障子のアップがこちらです。ルーバーの折れ戸にしました。
収納部の押入もクローゼットになりました。こちらもルーバーの折れ戸に変更して、通気性を確保しています。本物件は別荘として御利用なので、不在中も湿気がこもらないようにしました。
いかがですか。かなりハワイのコンドミニアムに近づいた感じがしませんか。来月は、いよいよ最終章です。水回りの変貌を報告したいと思います。
デザイナー 小野清一郎 2014年1月1日 リノベーションについて一覧