匠ブログ

ファサードの方向性2

前回、古屋の方向性について問題点をリスティングしました。これらの問題に対処するような設計をお施主様へプレゼンテーションさせていただいたところ、快く承認を得られましたので、早速工事に着工いたしました。解体後の画像がこちらです。

blog1408_01

古都鎌倉の高級住宅街だけに、松をはじめとする植栽がとても日本的で落ちついた雰囲気を残しています。お施主様からも手前の松はそのまま残して欲しい、との御要望がありましたので、既存の植栽が醸し出すこの情緒を最大限に利用できるような設計を心掛けてみました。
 前面道路交差点からの風景はこちらです。

blog1408_02

上棟直後の画像です。交差点に向けてファサードを設定しました。これによって西側と北側のどちらの接道からも家の正面を眺めることが可能になりました。建立後はこの交差点のランドマークとして、存在感を主張することができるものと自負しています。
blog1408_03

さて、建築方向が存在感を十二分にアピールできても、最終的な仕上によりそれが『クセ』や『アク』の強いものになってしまっては元も子もありません。古都鎌倉という立地と松を主体とする既存の植栽や近隣の家々と調和しつつ、日本的で落ち着いた『侘び・寂び』の情緒を醸し出しながら佇む、そんな作品になるように留意してみました。来月は躯体の完成を紹介する予定です。


デザイナー 小野清一郎 2014年8月1日 リノベーションについて一覧

輸入住宅のことならV.D.H.にお任せください。

設計にお困りの方もV.D.H.におまかせください。