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進捗報告(深谷市S様邸)3
今月も深谷市の物件の報告をいたします。
北米から建材が届きました。画像1枚目は玄関扉です。まだ塗装前の状態ですが、材質が樹脂製で極めて断熱性能の高いものです。塗装すると木製扉そっくりな仕上がりになります。デザイン性は秀逸です。どうしてこのような本格的なデザインの扉が国産では製品化されないのでしょうか。
二枚目の画像は、前月も紹介した南側のポーチの様子です。前月の画像が示す柱に、北米製の化粧材を施します。この材料も樹脂製と窯業系材の複合で、腐らないのが最大の特徴です。似たような材料は国産でも販売していますが、どうしてもキャップとベースの寸法配分が悪くて意匠性が低いのです。国産建材には、性能や機能が優れていても肝心の意匠が劣るので採用できないという商品が多く、毎度残念な気がしています。
三枚目は外壁に使用する煉瓦調のタイルです。深谷市は煉瓦の街づくりに取り組んでいます。補助金を支給することで街並みの景観造成に積極的です。
最後は内装の窓周りの様子です。こちらも輸入建材のケーシング(額縁)とベースボード(巾木)を使用しています。このデコラティブな意匠には本当に参ります。一気に高級感が高まります。値段は驚くほど安いのです。アメリカの家が低廉な価格で供給されているのに絢爛豪華に見えるのは、こういった細かいパーツの集合によるのです。
デザイナー 小野清一郎 2014年12月1日 リノベーションについて一覧