匠ブログ
ストック利用の勧め 4
解体が終わり、いよいよ造作工事に入ります。屋根裏に見事な無垢の丸太梁を発見しました。1枚目の画像の奥の方に観察できます。これは非常に貴重なお宝でした。早速この梁をインテリアワークに最大限生かすことにしました。
丸太梁のアップがこちらです。束も含めて露出させます。モントレースタイルの外観と相まって、北カリフォルニアっぽい雰囲気を出そうと思います。
ツーバイフォーとは異なり、在来軸組工法はいわば「柱工法」なので、柱と柱の間は単なる空間です。したがって、そのリノベーションでは設計の自由度が非常に高いことが有利な特色です。基本設計はとてもよい物件でしたが、内部の間取りや動線は日本人の設計者によるものらしい、非常に真面目すぎる四角四面なものでした。随所に欧米の設計理念を反映させました。次の画像は2階のホールの部分です。既存の梁と新設壁とが交錯しています。
1階は、思い切った大空間を実現しました。天井も直天井とし、垂直方向を可及的に拡大します。
来月は造作工事の後半戦を紹介したいと思います。
デザイナー 小野清一郎 2015年7月1日 デザインについて一覧