匠ブログ

深谷市のS様邸訪問記 1

 以前紹介させていただいた深谷市のS様御夫妻より、「やっと落ち着きましたので、是非、遊びに来てください。」と御招待を頂戴いたしました。
 デザイナーとしては、竣工後にお施主様の御家族がどのような暮らしぶりをされているのか、非常に興味があるところです。特にS様邸のリビングには東京駅のドームからインスパイアされた吹き抜け空間をあしらいましたので、それがどのように生活に活かされているのか、とても関心がありました。

 早速、S様邸の様子を拝見いたしましょう。玄関扉を開けるとリビングを通じてバックヤードまで一望できます。アメリカではごくごく当たり前の設計なのですが、日本ではなかなか受け入れていただけません。(笑)
 幸いなことにS様御夫妻はカリフォルニアのロサンゼルスに長らく駐在されていただけでなく、現在も大手外資系企業で御活躍されていらっしゃるVIPですので、私のデザインの趣旨を即座に御理解してくださいました。
 そしてもう一つ幸いだったのが立地条件でした。バックヤードのさらに向こうには田園が広がっているので、玄関からも風景の素晴らしい拡大感が満喫できます。とても気持ちの良い眺望です。

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 そして玄関ホールを抜けると6メートルの吹き抜けたリビングに至ります。このリビングには2階部分に回廊をあしらいました。ホテルの雰囲気が感じられます。開口部のアライメントについては、ミリ単位まで妥協しない私の意向を、お施主様も施工業者様も十分に御理解してくださいましたので、このように美しく仕上げることができました。

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 そして、天井を見上げると巨大なメダリオンが飾られています。S様のイニシャルである「S」と家紋をモチーフに、著名なグラフィックデザイナーにデザインを依頼したメダリンです。古くは「ネオ・ジャパネスク」、最近では「モダン・ジャパニズム」と称させますが、明治建築を現代化した躯体のデザインと非常によくマッチしています。

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 メダリオンのアップです。

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 2階の回廊へ昇る階段がこちら。正八角形に順応させ、階段下はファイヤープレイス(暖炉)としました。

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 暖炉の上は収納とし、御主人のオーディオ装置を格納しました。

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 そして暖炉にはペレットストーブを導入しました。

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 来月は、先程の階段を上って2階の様子を拝見いたしましょう。


デザイナー 小野清一郎 2015年11月1日 リノベーションについて一覧

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