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横浜市歯科医師会様の受付工事 2
先月に全体的な問題点を御覧いただきましたが、今月は細部の問題点を確認したいと思います。次の3枚の画像は、可動式のパネルに滑車を固定する金具(ブラケット)です。
本来、この手の金物類が露出することは好ましくありません。なおかつ、金物とパネルはネジ止めされているのですが、接着剤で補強されています。この接着剤透明パネルを透けて見えています。この画像は患者さんがいらっしゃる待合室側から撮影したものですが、こういった見苦しい糊付け痕は、
見えない側、つまり受付のスタッフがいらっしゃる側へ裏返しに向ける方が仕上がりが美しいものです。
そして最後の画像は、可動式のパネルの振れ止めの部分ですが、こちらも透明のパネルに接着しただけですので、いくら透明な材料を使用してもやはり見苦しい感じが否めません。
病院の受付という特殊な現場では、このように透明な建材を多用することが多いのですが、透明な建材だからこそ、細部の「アラ」が目立ってしまうことを十分に考慮して設計しなくてはなりません。
これらの問題点を踏まえ、来月は横浜市歯科医師会様の理事様らにプレゼンテーションしたデザインについて紹介させていただきます。
デザイナー 小野清一郎 2016年4月1日 リノベーションについて一覧