匠ブログ

平成から令和へ

今年は、元号が平成から令和へ移行しました。いろいろなことがあった一年ですが、私には改元と消費増税の関係が気になった年になりました。

消費税(3%)が我が国に最初に施行されたのは、1989年平成元年の4月でした。その前年の12月に消費税法が成立し、翌月に昭和天皇が崩御されたので、改元と同年に導入することを見据えた法整備だったのではないかと邪推したくなるような絶妙なタイミングでした。改元のお祭り気分が、増税の嫌気をある程度癒す効果があったことは間違いないと思います。国民は新しい時代に希望と期待を抱いていたのではないでしょうか。

政府はその8年後の1997年(平成9年)に、5%へ増税。さらにその15年後の2014年(平成26年)に、8%へ増税。この15年間には消費税をめぐり、増税しないことを公約した民主党への政権交代がありました。その後民主党は、参院選の直前に10%へ増税することへシフトしたことが原因で大敗し、再び自民党への政権交代が起こりました。

そして2014年から5年後の今年、10%へと移行しました。導入からちょうど30年をかけて10%にたどり着いたことになりますが、国の試算では20%程度まで上げないと財政の健全化が図れない、といわれています。あと10%上げたい政府としては、現在の天皇陛下から秋篠宮へバトンタッチする時が最大のチャンスとして身構えているのかもしれません。そんなことを想起している令和元年の師走です。皆様も良い年をお迎えくださいませ。

 


デザイナー 小野清一郎 2019年12月1日 デザインについて一覧

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