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横浜市神奈川区の細田歯科医院様 4
今月も細田歯科医院様の事例報告を続けます。今月は内装の修繕工事の様子を御覧いただきます。
まずは入り口から待合室へ至る階段の踊場部分です。オレンジの矢印と丸印で示した踊場後半部は、赤い丸印で示した踊場前半部より一段高くなっています。高いだけならまだしも、赤い部に不要に迫り出しています。この状態だと、手摺の機能が踊場の手前で絶たれてしまい、動線の不整化が生じます。
また、青い矢印が示す「スリッパ収納キャビネット」も過剰に大きく、動線を疎外しています。オレンジで示した踊場後半部が狭小化しています。困ったものです。
そこで、スリッパ収納キャビネットと踊場後半部を思い切って撤去しました。これで踊場は元々の姿に戻ったことになります。
どうですか? 断然、スッキリしたのが実感できるのではないでしょうか。工事内容としては、先代のお父様が御開業された当時の状態に回復しただけです。ということは、お施主様が依頼したデザイン会社の設計が改善どころか改悪を及ぼしていたことにほかなりません。階段の設計を一つとってみてもこの有様ですので、このデザイン会社の技量は推して知るべしかもしれませんが、それにしても酷すぎる、というのが私の実感です。
来月は診療室の改善工事を紹介します。
デザイナー 小野清一郎 2020年6月1日 リノベーションについて一覧