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横浜市西区の賃貸マンション新築 15
横浜市西区の賃貸マンション事例ですが、今月はいよいよ最終回になります。内装の仕上がりを報告したいと思います。
まずは、玄関です。ブリック系タイルを土間に使用しました。
ユーティリィはかなり余裕をもった設計として納戸の機能も併せ持たせています。
ユニットバスはホテルタイプを採用しました。床をタイル貼りにすることで高級感が向上しました。
そしてLDKがこちらです。賃貸にしては珍しくビルトイン・エアコンが標準装備されています。
建物の右側の部屋は外階段の中2階をエントリーとすることが、今回の設計の肝であり壺でした。そこで右側の部屋はエントランスから中階段が現れます。階段の右側はちょっとしたスペースがあり、私なら自転車を置くことでしょう。楽しい生活を夢見ることができる空間です。
LDKからエントランス方向を望むとこのような距離感が得られ、全く異次元の空間演出が可能になりました。
キッチンはミニマリズムな仕様で、独身者用の賃貸マンションとしてマーケッティングされています。
最後の画像です。全ての居室にはケーシングを採用しました。通常の賃貸物件ではコストダウンのため、決してありえない仕上げですが、それはなぜでしょうか?
一連のレポートをご覧の諸兄にはもうお分かりのとおり、横浜駅に近いロケーションから私は都会的なシングルライフを提案させていただきました。限られたコストの中で採用したのがブルックリンスタイルの仕上げでした。したがってケーシングの採用はどうしても避けられませんでした。ご覧のとおり、単なるボード状の部材をあしらうだけですが、全く異なる雰囲気を作り出すことができました。
以上、無事に竣工いたしました。若い独身者の店子さんが都会の中で夢を抱いて生活していただければ、デザイナー冥利につきます。
来月からは戸建てアパートメントの事例を報告してまいります。お楽しみに。
デザイナー 小野清一郎 2024年3月1日 リノベーションについて一覧