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タワーマンションのリノベーション事例 1
今月から横浜市のみなとみらいを望むタワーマンションの一室へのリノベーション事例を報告したいと思います。まずは原状をお伝えします。2019年に販売された当時の状態のままでした。
こちらは玄関ホールで、向かって右側の扉が玄関扉です。正面の扉はヴァニティルーム、バスルーム、ユーティリティへの扉で、向かって左側の扉はウォークイン・シューズクロゼットへの扉となります。空間プロデューサー(デザイナー)としては、どうしても正面の扉の芯ずれ(中心がずれている状態のこと)が生理的に受け付けられませんでした。
こちらはリビングダイニングルームです。窓からの眺望が素敵です。タワーマンションの醍醐味ですね。
ベランダ(ラナイ)へ続く掃き出しサッシュの部分です。右側の壁は寝室①との間仕切壁ですが、そこに24時間換気のための換気装置(レジスター)が2個とエアコン用のダクトキャップが見えます。これらはマンションのリノベーションの場合に、非常にデザインの障害となるものです。いつも頭を悩ませる設備群です。
こちらはリビングの隣の寝室①の様子です。私のファースト・インプレッションは、この寝室①をリビングの一部に組み込み、寝室②をマスタースイートとしたプランにするアイデアでした。つまり2LDKを1LDKへ変更する案です。
そのためには、この間仕切壁を撤去することになります。
こちらはリビングの掃出しサッシュ部分からキッチン側を写したものです。向かって右側がキッチンエリアで、中央の扉が廊下への扉、向かって左側に二枚の扉が写っていますが、奥が寝室②への扉で、手前が寝室①への扉です。
そして最後にトイレの画像です。向かって左側の手洗いボウルが非常に小さて、使いづらいことと、タワーマンションの上層階というシチュエーションにしては、グレード感が低い仕様になっています。トイレはかなり高級にしたいという、お施主様の要望もあり、しっかり造り変えていきたいと思います。
今回はコストの削減のために、キッチンとヴァニティルーム、バスルーム、ユーティリティには一切手をつけず、各設備はそのまま既存のものを使用することとなりました。来月へ続きます。
デザイナー 小野清一郎 2025年3月1日 リノベーションについて一覧