匠ブログ

横浜市神奈川区の細田歯科医院様 6

引き続き細田歯科医院様の改修工事の報告です。今月は外部、それも店舗入口の回収についてお伝えします。

まずはもう一度、工事前の様子を確認してみたいと思います。

入口周囲を囲む青いケーシングが、左側と上側の二方向しか設置されていないため、どうしても右隣のラーメン屋さんとの連続性が残ってしまい、歯科医医院自体の独立性が損なわれてしまっています。この点に関しては、お施主様から「とにかく右隣のラーメン屋さんばかりが目立ってしまい、存在感が薄いので、歯科医院が存在していることをもっと主張するようなデザインをして欲しい」と依頼されました。

また、右側には三本の横線がアクセントとして使われていますが、果たしてこのデザインもこれでよいものか、議論の余地がありそうです。

さらに安全性の観点から大問題なのが、道路からの大きすぎる段差が挙げられます。この大きな段差を緩和しようと、駐車場様の簡易スロープを設置していますが、最終的には姑息的な手段で終わってしまっています。

そこで私からは、独立性の確保とアイキャッチ性の向上について次の二つの提案をさせていただきました。

まずは入口周囲のケーシングを、セオリーどおり三方に廻すこと。そしてシャッターには歯のイラストを入れ、シャッターが閉じている間も歯科医院の存在をアピールすること。

というわけで設計については、次のようなプレゼンさせていただきました。

次の画像は工事途中のものですが、入口周りはこのような納まりとしました。

右隣のラーメン屋さんからしっかり分離することで、独立性が得られました。また、シャッターを閉じているときにも、歯科医院の存在がアピールできるようになりました。

来月は、さらに重要な問題である段差の改修について報告いたします。


デザイナー 小野清一郎 2020年8月1日 リノベーションについて一覧

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