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横浜市神奈川区のドルチェデンタルクリニック様 5
横浜市神奈川区のドルチェデンタルクリニック様の事例を紹介しています。
天井高は1ミリメートルでも高く採るのが、私の住空間に対するこだわりであるものの、今回の物件では天井裏の構造から非常に条件が厳しいことを前回の匠ブログでお伝えいたしました。そこで、天井を現状より上げられない以上は、床を少しでも下げて天井高を稼ぐ戦略へと切り替えました。
床を下げる戦略で採用する戦術にはいくつかありますが、今回の現場では既存の基礎をそのまま使用するため、基礎部分で下げることはできません。そこで採用したのが「根太レス工法」です。
根太レス工法について説明します。木造建築の構造を垂直方向に追ってみますと、まずは基礎があり、基礎の上には基礎パッキンという通気用のスペーサーが乗り、その上に土台が乗っています。土台だけでは土台同士の距離が遠すぎて床が張れないため、土台と同じ高さに大引(おおびき)という構造材が土台と土台を梯子状に結合するように接続されます。大引は床束(ゆかづか)という、基礎と同じ高さの下駄のような資材の上に乗る形で設置され、床下空間で宙に浮いています。
土台と大引は床を支える構造材で、通常はさらにその上に「根太(ねだ)」と呼ばれる、やはり梯子状の骨組み材が乗ります。
この根太による骨組みの上にさらに床の下地用合板を敷き詰め、床下地が完成することになります。
しかし根太レス工法ではこの根太による骨組みを排除し、構造用合板の床下地材を直接土台と大引に設置します。こうすることで工期の短縮と材料費の節約が達成しますが、副次的な効果として根太の高さ分、床位置を下げることが可能になります。私にとっては副次的な効果というよりも、本来の目的として採用する手法です。
実際の画像で比較してみましょう。左の画像はオリジナルの玄関の様子です。土間からサンダルが置いてある床まで、日本独特の文化である上り框分の高低差があります。
それに対し右側の画像が根太レス工法を応用し、既存の根太を撤去して土台に直接床下地を張り込んだ様子です。玄関の土間と床の高低差が縮まったのが御理解いただけますでしょうか。
こうして1センチでも天井高を高くする努力をすることで、快適な住空間を創造することが可能になります。来月に続きます。
デザイナー 小野清一郎 2026年7月1日 リノベーションについて一覧






