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鎌倉の又吉歯科医院様 2
引き続き、鎌倉市にある又吉歯科医院様の報告です。
この図面は当初、契約された他者様の最終設計案のうち、メインとなるファサード(建物の正面:建築物の顔)です。実際の現地では、ファサードは西側を向いていたので「西面」と呼ぶことにします。図中の赤い矢印は無視していただくとして、皆さんはこの西面についてどのような印象を受けますか?ここは大通りに面する建物の顔ともいうべき面です。しかも、患者さんや来訪者が常に出入りする機能上でもメインとなる重要な構成面です。
こちらはファサードに向かって左側の面です。方角は北に面するので「北面」と呼ぶことにします。
原状では、従業員用の勝手口と患者さん用の玄関が、ファサードに並存していますが、このプランでは、勝手口をこの北面に移設しています。私も、この設計方針は正しい選択だと考えます。
北面に向かって左側の面、つまり東側を向いた面がこちら。「東面」と呼ぶことにします。ちょうどファサードである西面の反対側の面に当たり、建物の裏側ということになります。
そしてこちらが、南側に面する「南面」。ファサードに向かって右側の面に該当します。
さて、読者の皆さんは、このリノベーションのデザイン(設計)について、どのような印象を抱きましたか?
私の設計理念からは、「とてもとてもプロの仕事とは思えない、駄作中の駄作」と糾弾せざるを得ない、最低の代物です。どうしてこのような「落書き」が世の中で横行しているのか、本当に理解に苦しむところです。来月は、この「落書き」の問題点を具体的に指摘していきたいと思います。
なお、私が設計において常々守っている理念があります。それは当ブログのアーカイブでも綴っています。開口部の位置と大きさに関して(その1)と(その2)を御参照ください。
デザイナー 小野清一郎 2019年7月1日 リノベーションについて一覧